| 手番 | 先手 |
| 評価値 | ??? |
| 候補手 | |
パックマン戦法
初手から☗7六歩☖4四歩と進んだ局面。
一見ただに見える4四の歩だが、この手は後手の間違いなどではなく、 有名な奇襲戦法「パックマン戦法」の出だしである。
「パックマン戦法」はプロ間では先手有利とされているが、受け方を知らなければとても初見で受け止めきれる攻めではない。
上図は先手作戦の岐路。
☖4四歩を無視して自然な駒組みを目指す。
☗4四角として後手の誘いに乗る。
先手が1の作戦を選択した場合、挑発的な出だしであったにも関わらず、普通の将棋に落ち着くことが多い。
後手はこの後☖4四歩の一手を活かした駒組みにすることが予想されるため、通常先手は後手四間飛車か後手矢倉を想定した駒組みを目指す。
例えば☗2六歩から対四間飛車の対抗形を目指す手や、☗7五歩と相振り飛車を目指す手が多い。
先手が2の作戦を選択した場合、☗4四角☖4二飛☗5三角成と進み、以下激しい将棋になる。
定跡の説明は☗5三角成と進んだ局面を参照。
以上のことから分かるように、パックマン戦法は先手に拒否する権利があるため、
先手がパックマン戦法に詳しくない → 先手はパックマン戦法を拒否。
先手がパックマン戦法に詳しい → 後手は先手有利の定跡を相手にする。
という結果になり、後手番でこの戦法を採用するメリットはほとんど無く、研究してもなかなか報われない戦法であると言える。
定跡手順
「パックマン戦法」大成功例
☗7六歩☖4四歩☗同角☖4二飛☗5三角成☖3四歩☗8八銀☖4七飛成☗6三馬☖7二銀☗3六馬☖5八歩☗同金右☖3六龍☗同歩☖8八角成
「パックマン戦法」失敗例
☗7六歩☖4四歩☗同角☖4二飛☗5三角成☖3四歩☗4二馬☖同銀☗8八銀☖9五角☗7七飛☖3三桂☗6八玉
【参考動画】
【実況解説】パックマン考察してみた【将棋】
パックマン戦法とフィクション
漫画や小説等のフィクションにおいて、時に「パックマン戦法」が用いられることがある。
第一話で主人公の女子高生が「パックマン戦法」を採用するという、マニアックな将棋小説が現在も連載中である。
また漫画ハチワンダイバーでは、上図とは少し異なるが初手☗6六歩という、先手パックマン戦法のような出だしの対局が最終局であった。
このように、現実では「採用するメリットが0だ」、「変テコな名前だ」 、と甚だ否定的に評されているが、漫画や小説等のフィクションにおけるパックマン戦法は棋士の常識外の手、という点がクローズアップされ、「大物キャラが指す戦法」という扱いを受けているように思われる。
